『同期のサクラ』のサクラちゃんと似ている私
日本テレビで、水曜夜10時に放送されている『同期のサクラ』を毎週観ています。主演は高畑充希さん。花村建設に入社した新入社員を演じています。
私はこのドラマを観ていると、「私も新入社員の頃、こんなふうだったのかな……?」と思って、心が苦しくなってきます。私も会社員になりたての頃は、上手に周りに合わせることができないタイプだったからです。
このドラマと同じように、私も同期の人たちをグループで分け、グループごとに発表したり、一緒に研修を受けてきました。3月の末に新入社員研修があり、4月に配属され、そして11月にもう一度同期で集まる研修がありました。
そのとき、同期の同じグループの男の子の一人に「お前、なにも変わってないな!」と苦々しい表情で言われたのを覚えています。
この言葉は今も私の心に鈍く突き刺さっています。確かに私は上手く立ち回れるタイプではなかったです。しかし、会社員として私なりに頑張ってきて7カ月以上経ってから、そんなふうに言われるとはショックでした。
私と違って、このドラマの主人公サクラちゃんは「故郷に橋を架けたい」という夢を持って入社しました。他の同期の人たちが希望した部署に入っていく中、サクラちゃんだけは希望した土木部に入れず、人事部に配属されます。
しかし、サクラちゃんはそこで腐ったりはしません。いつか希望する土木部へ入ることを夢見て、人事部での仕事にやりがいを見つけて働きます。
サクラちゃんは仲間をとても大切にします。同期の菊夫くんが倒れたときにも、真っ先に病院へ駆けつけます。同期の百合ちゃんに「あんたなんか、友達だと思っていない!」と言われても、「百合さんは私のことを叱ってくれたので、友達です!」と仲良くしたい意志を貫きます。
サクラちゃんは上司に合わせたり、忖度したりはしません。悪く言えば空気を読めず、マイペースな性格。その分、純粋で、夢があり、自分をしっかり持った女性です。
最初はサクラちゃんのマイペースさに振り回され、あきれていた同期の人たちも、だんだんサクラちゃんの良さに気づきます。
私はサクラちゃんのように、堂々と自分の意見を言ったりはできませんでした。はっきりと夢を持って、会社員になったわけでもありません。
今の私はサクラちゃんを見ていると、まぶしいような気持ちになるのです。また、若さゆえの危なっかしさも感じます。
これからサクラちゃんがどうなっていくのか、楽しみです。